お正月に届くように、年末には年賀状を書く人も多いのではないでしょうか。
親戚や友人、職場の人や恩師など日頃お世話になっている人へ昨年度の感謝と新年の挨拶をして送るのが年賀状です。
そんな年賀状には絶対に覚えておきたいマナーがあります。
マナーを知らずに年賀状を送って、相手に不快な思いをさせてしまうケースもあります。
今回は年賀状を準備する前に覚えたい6つのマナーを紹介していきます。
- 年賀状のマナーを抑えたい人
- 今まさに年賀状の書き方に悩んでいる人
この記事の目次
年賀状を準備する前に覚えたい6つのマナー
- まずは賀詞を書く
- 目上の人には賀正は使わない
- 写真を使う場合は相手に配慮を
- 喪中の人には送らない
- 忌み言葉には気を付けよう
- 宛名書きは絶対間違えちゃダメ
1.まずは賀詞を書く
まず初めに、賀詞の書き方について紹介します。
ハガキの初めにまずは挨拶文を書きますが、その際に「新年明けましておめでとうございます」と書く人がいます。
実はこの書き方は、正しいとは言えません。
「新年」と「明けまして」は同じ意味を示して重複することになるからです。
「新年」は省き「明けましておめでとうございます」と書くようにしましょう。
2.目上の人(上司・先輩)には賀正は使わない
目上の人に送る年賀状には「賀正」「寿」など、2文字の賀詞を書くのは失礼にあたりますので注意が必要です。
先ほども紹介した通り、賀詞を2つ重ねる書き方「(新年)(明けましておめでとうございます。)」もマナー違反です。
目上の人に送る賀詞は「謹賀新年」という4文字、もしくは「明けましておめでとうございます」という1文の賀詞にするのがマナーです。
今後の「ご指導のお願い」や「変わらぬ付き合いのお願い」の分を添えることが望ましいです
「本年もご指導のほど宜しくお願いします」
3.写真を使う場合は相手に配慮を
多くの人がスマホを持つ時代になり、写メを年賀状の写真に使うことも増えてきました。
ファミリーの場合は、子どもの写真を載せている人も目立ちます。
ペットの写真も可愛いものです。
けれども年賀状に載せる写真についても、気を付けなければならないことがあります。
例えばなかなか子どもができない夫婦に対して、子どもの写真を載せた年賀状を送ることは気遣いに欠けるという見解もあります。
また、会社関係の上司などにも、写真付きの年賀状は出さないほうが無難かもしれません。
もちろん、気にしない人もいますが、相手のライフスタイルや年齢なども考慮した上で写付きの年賀状は送るのが良いでしょう。
写真付きと写真無しの2種類の年賀状を作っておいて、送る相手によって使い分けるという方法もあります。
4.喪中の人には送らない
基本的に、喪中は年賀状を出さないことがマナーです。
喪中であることを知らせる喪中ハガキが届きますが、受け取っておらず喪中だと知らずに年賀状を出してしまう場合もあります。
そのようなときは、お詫びの連絡を入れるようにします。
やり方としては、松が明けた1月7日以降に寒中見舞いのハガキを出すと良いでしょう。
相手を気遣う言葉を添えてお悔やみの気持ちを伝えます。
反対に喪中の際に年賀状を頂いた場合、年賀状を返す必要はありません。
その代わりに1月7日以降に、喪中であることを伝える書状を出すようにします。
5.忌み言葉には気を付けよう
年賀状に何らかの近状報告などを書く際には、忌み言葉をうっかり使ってしまわないようにしましょう。
例えば、「去る」や「失う」といった言葉は縁起が悪く年賀状に使うのには相応しくありません。
「去年」という単語も使ってしまいがちですが、これも忌み言葉に当てはまります。
「昨年」もしくは「旧年」と書くのが正しいです。
6.宛名書きは絶対間違えちゃダメ
宛名書きは、間違いがないように丁寧に書かなければなりません。
住所は都道府県から書いて、番地などの数字は縦書きなら漢数字で横書きならアラビア数字を使います。
特に気を付けたいのは、宛名の敬称です。
個人名であれば「様」を付けるのは常識ですが、会社や部署宛の場合は「様」ではなく「御中」と書きましょう。
恩師や医師の場合は、付き合いが深ければ「様」でも良いですが「先生」と書くのが一般的です。
そして、家族みんなの名前を連名で書く場合には、それぞれの名前の後に「様」と付けることも忘れないようにしましょう。